Cases
事例一覧
事業承継・M&A補助金と中小企業省力化投資補助金の活用事例です。どの枠でどこまで補助されるかを、承継の形と導入した設備ごとにまとめました。
01
老舗の加工技術を若手が継承。最新設備の導入で自動車分野から医療機器分野へ進出
採択枠事業承継促進枠採択金額約800万円
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- 業種・規模
- 金属加工・精密部品製造業(従業員 18名)
- 承継形態
- 従業員承継(創業者から30代の工場長へ事業承継)
- 背景・課題
- 創業者の高齢化に伴い、技術力のある工場長が事業を引き継ぐことになりました。しかし既存の加工機械が老朽化しており、取引先の「より高精度・短納期」という要望に応えきれず、売上の伸び悩みが課題でした。
- 補助金の活用内容
- 承継を機に経営革新を図るため、最新の「5軸制御NCマシニングセンタ」の導入と作業工程のデジタル化を計画しました。補助対象経費は機械装置購入費とシステム構築費で、補助金活用額は約800万円です(補助率 2/3)。
- 成果・シナジー
- 加工精度と生産スピードが従来比で約1.8倍に向上しました。高付加価値な医療機器部材の受託生産に成功し、承継2年目で売上125%を達成しています。賃上げ要件もクリアし、若い技術者の採用と定着にもつながりました。
02
地方スーパーが近隣の老舗惣菜メーカーを買収。M&A仲介・DD費用を削減して安全に譲受
採択枠専門家活用枠 買い手支援類型採択金額650万円
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- 業種・規模
- 食品スーパー・食品卸売業(買い手/従業員 45名)
- 承継形態
- 第三者間M&A(事業譲受)
- 背景・課題
- 自社店舗の惣菜コーナーの内製化を目指していたところ、後継者不在で悩む隣市の惣菜製造会社からM&Aの打診を受けました。買収のメリットは大きいものの、簿外債務や法的なリスクへの不安があり、専門家による厳格な調査(DD)が必要でしたが、その費用の高さが懸念事項でした。
- 補助金の活用内容
- M&A仲介会社への報酬と、公認会計士・弁護士による財務・法務デューデリジェンス費用に補助金を活用しました。補助対象経費はM&A仲介手数料とデューデリジェンス委託費で、補助金活用額は650万円です(DD費用加算を適用)。
- 成果・シナジー
- 専門家の調査によりリスクを事前に把握して排除したうえで、適正価格での買収が成立しました。買収後は自社の全店へ高品質な惣菜を直接供給できるようになり、グループ全体の粗利率が4.5%改善しています。
03
Web制作会社が同業者を買収。バラバラだった業務フローと顧客データを新システムで統合
採択枠PMI推進枠 事業統合投資類型採択金額約500万円
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- 業種・規模
- IT受託開発・Web制作業(買い手/従業員 25名)
- 承継形態
- 第三者間M&A(株式譲渡による買収)
- 背景・課題
- 事業拡大を目的に同業のWebデザイン会社を買収しましたが、両社で顧客管理システム(CRM)や案件管理の仕組みがまったく異なっており、業務の重複やスタッフ間の連携不全が発生しました。買収後のシナジーが十分に発揮できずにいました。
- 補助金の活用内容
- 両社の業務プロセスを一本化するため、グループ共通のクラウド型案件・顧客管理システムを新規に構築しました。あわせて外部のPMIコンサルタントを招き、評価制度の統合ワークショップを実施しています。補助対象経費はシステム構築費と専門家謝金・委託費で、補助金活用額は約500万円です(補助率 1/2)。
- 成果・シナジー
- 案件情報の一元化によりリソースの最適配置ができるようになり、外注費を年間20%削減しました。既存顧客への相互クロスセルが進み、統合1年目でグループ全体の受注件数が30%増加しています。
04
後継者不在の自動車整備工場が事業譲渡。不採算のガソリンスタンド跡地を解体して譲渡完了
採択枠専門家活用枠(売り手)+廃業・再チャレンジ枠採択金額約650万円
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- 業種・規模
- 自動車整備・中古車販売・GS運営(売り手/従業員 12名)
- 承継形態
- 第三者間M&A(一部事業譲渡+廃業)
- 背景・課題
- 社長の高齢化により事業譲渡を希望していましたが、かつて運営し現在は休業中だったガソリンスタンドの店舗跡地がネックとなり、買い手候補が難色を示していました。土壌調査や解体が必要な状態だったためです。
- 補助金の活用内容
- M&Aの手続き費用に加え、不採算のガソリンスタンド店舗の解体と原状回復の費用に補助金を併用して申請しました。補助対象経費は売り手FA・仲介手数料、店舗解体費、土壌汚染調査費で、補助金活用額は約650万円です(専門家活用と廃業費用の合計)。
- 成果・シナジー
- 負債の原因となり得る不動産リスクを整理したことで、地元の大型整備チェーンへの事業譲渡がスムーズに成立しました。従業員全員の雇用が維持され、社長はリタイアメント資金を確保して引退できました。
05
「100億宣言」を掲げ、隣県の運送会社を買収。多額のFA・DD費用を特例でカバー
採択枠専門家活用枠 100億企業特例採択金額約1,500万円
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- 業種・規模
- 中堅物流・倉庫業(買い手/売上高約60億円・従業員180名)
- 承継形態
- 第三者間M&A(株式譲渡による買収)
- 背景・課題
- 物流業界の2024年問題に対応し、ドライバーの確保と商圏の拡大を通じて売上100億円を目指す中長期計画を策定しました。隣県の中堅運送会社をM&Aする好機に恵まれましたが、規模の大きい案件のため、FA手数料や厳格な財務・法務DDの費用が数千万円規模に上ることが課題でした。
- 補助金の活用内容
- 売上高100億円を目標とする「100億宣言」を行い、専門家活用枠(100億企業特例)を申請しました。補助対象経費はFA手数料と財務DD・法務DD・労務DD費用で、補助金活用額は約1,500万円です(特例により上限が最大2,000万円まで引き上がります)。
- 成果
- 特例の活用により高額な専門家費用を無理なく捻出でき、徹底したリスク調査を経て安全に買収を完了しました。物流網の統合によって積載率が大幅に向上し、売上100億円の達成に向けた足がかりを築いています。
06
後継者不在の地方リフォーム店。仲介手数料の負担を抑え、従業員の雇用を維持
採択枠専門家活用枠 小規模売り手支援類型採択金額約450万円
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- 業種・規模
- 地域密着型の内装・リフォーム業(売り手/従業員8名)
- 承継形態
- 第三者間M&A(事業譲渡)
- 背景・課題
- 70代の社長が引退を希望していましたが後継者がおらず、廃業すれば従業員が職を失うため、M&Aによる売却を決意しました。ただし小規模事業者にとってM&A仲介会社の最低手数料は手元資金に対する負担が重く、依頼をためらっていました。
- 補助金の活用内容
- 小規模な売り手企業向けに用意された専門家活用枠(小規模売り手支援類型)を申請しました。補助対象経費はM&A仲介会社への着手金や成功報酬等の委託費で、補助金活用額は約450万円です(上限450万円、補助率2/3)。
- 成果
- 手数料負担の不安が解消されたことで、信頼できるM&A仲介会社と契約できました。中堅不動産会社への事業譲渡が成立し、従業員全員の雇用が守られ、社長も手元に資金を残して引退しています。
07
老舗メーカーがIT企業を買収。「100億企業」へ向けた技術DD・知財DD費用に活用
採択枠専門家活用枠 100億企業特例採択金額2,000万円
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- 業種・規模
- 産業用機械メーカー(買い手/売上高約75億円・従業員250名)
- 承継形態
- 第三者間M&A(株式譲渡による買収)
- 背景・課題
- 従来のハードウェア販売モデルから脱却し、AI・IoTを組み込んだ高付加価値製品によって売上100億円企業へ飛躍する「100億宣言」を行いました。その一環で優れたアルゴリズムを持つソフトウェア開発会社を買収することになりましたが、異業種のため「ソースコードの価値」や「特許の有効性」を自社で評価できず、高度な技術DDや知財DDの専門家費用がネックとなっていました。
- 補助金の活用内容
- 専門的な調査費用をカバーするため、専門家活用枠(100億企業特例)を申請しました。補助対象経費はM&A仲介手数料と、専門家による技術DD・知財DD費用で、補助金活用額は2,000万円です(特例の上限額をフル活用)。
- 成果
- 各分野の専門家によるデューデリジェンスを徹底できたことで、適正な企業価値評価にもとづく買収が成立しました。新製品の開発が加速し、100億企業へ向けたビジネスモデルの変革に成功しています。
01
現場の「墨出し・測量」を半自動化。熟練職人の不足を解消し、現場作業時間を60%削減
採択枠カタログ型採択金額約300万円
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- 業種・規模
- 土木・建築工事全般(従業員 25名)
- 導入した省力化機器
- 自動墨出しロボット 兼 3Dレーザー測量システム
- 背景・課題
- 建築現場での位置決め(墨出し)や測量は熟練作業員の勘と手作業に頼っており、若手への技術継承が課題でした。また現場監督や職人の残業が常態化しており、2024年問題(時間外労働の上限規制)への対応が急務となっていました。
- 補助金の活用内容
- 省力化製品カタログに掲載された「自動墨出しロボット」と連携ソフトウェアを導入しました。製品導入費用は約600万円、補助金活用額は約300万円です(補助率 1/2)。
- 成果・省力化効果
- 従来は2〜3名体制で行っていた図面照合と現場の墨出し作業が、ロボットの導入により1名で実施できるようになりました。作業時間を約60%削減し、施工精度も向上しています。年間で約450時間の残業削減を達成しました。
02
ピーク時のホール人員不足をロボットが解決。配膳・下げ膳の70%を自動化して接客品質向上
採択枠カタログ型採択金額約250万円
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- 業種・規模
- 郊外型大型居酒屋・和食レストラン(従業員 5名、パート・アルバイト 20名)
- 導入した省力化機器
- 自律走行型 配膳・下げ膳ロボット(2台) + マルチ決済対応自動精算機
- 背景・課題
- 週末や夜間のアルバイトが集まらず、慢性的な人員不足に直面していました。料理の配膳遅れやテーブル片付けの滞りによって顧客満足度が低下し、スタッフの業務負担が増えて離職率が高まる悪循環に陥っていました。
- 補助金の活用内容
- カタログに登録された「配膳・下げ膳ロボット」と、レジ前の混雑を解消する「自動精算機」をセットで導入しました。製品導入費用は約500万円、補助金活用額は約250万円です(補助率 1/2)。
- 成果・省力化効果
- 料理の運搬や下げ膳の約70%をロボットが代替しています。ホールスタッフは配膳にかかっていた時間を丁寧な接客や追加注文の提案に割けるようになり、ピーク時の必要ホール人員を1〜2名削減しながら、客単価と満足度の双方を向上させました。
03
歯科衛生士を「器具洗浄の手作業」から解放。滅菌業務の標準化と会計待ち時間ゼロを両立
採択枠カタログ型採択金額約200万円
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- 業種・規模
- 歯科クリニック(歯科医師 2名、歯科衛生士・スタッフ 6名)
- 導入した省力化機器
- 歯科用ウォッシャーディスインフェクター(器具自動洗浄消毒器) + 自動精算機
- 背景・課題
- 手作業での器具洗浄と滅菌作業に歯科衛生士の手が取られ、本来集中したい予防歯科や患者指導の時間が圧迫されていました。また診療後のレジ締めや会計待ちの混雑も、受付スタッフのストレスとなっていました。
- 補助金の活用内容
- カタログ掲載の「器具自動洗浄消毒装置」と、診療情報に連動する「自動精算機」を導入しました。製品導入費用は約400万円、補助金活用額は約200万円です(補助率 1/2)。
- 成果・省力化効果
- 鋭利な器具の手洗いに伴う針刺しリスクをなくし、衛生管理を標準化しました。洗浄に要していた時間を1日あたり約2時間短縮しています。会計待ち時間もほぼゼロになり、スタッフが患者ケアに専念できる環境が整いました。
04
危険な高所・広域点検をドローンとAIで自動化。施工データのリアルタイム連携で現場監督の負担を激減
採択枠一般型・オーダーメイド枠採択金額1,500万円
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- 業種・規模
- 総合建設業・インフラ維持補修(従業員 40名)
- 導入したシステム
- 高精度3Dスキャン機能付きドローン + 自社専用AI画像診断プラットフォーム + ICT建機データ連携システム
- 背景・課題
- 橋梁や大型建物の点検作業において、足場の設置費用や高所作業の安全確保が大きな負担となっていました。また現場での測量データや点検写真を事務所に戻ってから手作業で報告書にする作業に膨大な時間がかかり、技術者の残業が常態化していました。
- 補助金の活用内容
- 自社の点検ノウハウを学習させた独自AIプラットフォームを開発し、測量データを直接ICT重機へ送信して連動させるシステムを構築しました。システム開発・設備導入費用は約3,000万円、補助金活用額は1,500万円です(補助率 1/2)。
- 成果・省力化効果
- 点検時の足場組みが不要となり、点検作業時間を従来比75%削減しました。撮影画像からひび割れを自動検出してレポートを作成するAIにより、内勤事務の時間が月間120時間削減され、現場監督1人あたりが管理できる現場数が1.5倍に拡大しています。
05
店舗の厨房業務を徹底的にシンプル化。セントラルキッチンへの自動調合・調理ライン導入で調理時間を半減
採択枠一般型・オーダーメイド枠採択金額2,000万円
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- 業種・規模
- 飲食店経営・フランチャイズ展開(買い手・直営12店舗 / 従業員 15名、パート・アルバイト 80名)
- 導入したシステム
- オーダーメイド型自動調合・高温加熱調理ロボットライン + 全店一括AI需要予測受発注システム
- 背景・課題
- 各店舗での仕込みと調理作業が属人化しており、味のばらつきや仕込みにかかる人件費の高騰が課題でした。店舗側の調理負担を極限まで減らすためセントラルキッチンでの集約生産を計画しましたが、手作業での加工では対応が追いつかず、自動化ラインの構築が必要でした。
- 補助金の活用内容
- 自社の秘伝のタレやスープの調合、加熱、パック詰めを全自動で行うラインを設計して導入し、各店のPOSデータから翌週の仕込み量を自動算定するAIシステムを統合しました。設備導入・システム開発費用は約4,000万円、補助金活用額は2,000万円です(補助率 1/2)。
- 成果・省力化効果
- セントラルキッチンの生産性が3倍になり、各店舗での事前の仕込み作業がほぼゼロになりました。店舗側のアルバイトの研修期間が1か月から3日に短縮され、全店での人件費率(FLコスト)が5%改善しています。
06
型取りから技工物制作、カルテ入力までフルデジタル化。患者の通院回数を減らしスタッフ負担を半減
採択枠一般型・オーダーメイド枠採択金額1,000万円
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- 業種・規模
- 大型歯科クリニック・予防歯科(歯科医師 4名、歯科衛生士・スタッフ 15名)
- 導入したシステム
- 3D光学口腔スキャナー + 5軸ミリングマシン(自動削り出し装置) + AI音声認識カルテ統合プラットフォーム
- 背景・課題
- 従来の印象材を用いた型取りは患者への負担が大きいうえ、外部の歯科技工所とのやり取りに往復で数日から数週間のタイムラグが発生していました。また治療中の会話や経過を電子カルテへ手入力する作業に、衛生士の手が取られていました。
- 補助金の活用内容
- 口腔スキャナで取得したデータから、院内の自動ミリングマシンで補綴物(かぶせ物等)を削り出す院内ラボ連携システムと、チェアサイドでの音声を即座にカルテ化するAI音声入力システムを独自に導入しました。システム・機器導入費用は約2,000万円、補助金活用額は1,000万円です(補助率 1/2)。
- 成果・省力化効果
- 型取りから装着までの期間が最短で即日に短縮され、外注技工費を年間約600万円削減しました。カルテ入力の手間がAI音声認識により1日あたり約90分削減され、患者の待ち時間短縮とスタッフの離職率低下につながっています。